2016年発表の総務省の「住民基本台帳人口移動報告」によると、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外のほぼ全ての地域において人口が減っていることを確認することができます。
東京圏以外では、大阪圏(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県)だけが人口減少率が低水準にとどまっています。
つまり、日本全体で人口減少が進む中、地方から都心部への人口流入が続いているのです。(中でも東北や四国の人口減少が目立ちますね。)
それでは、長野県、安曇野の人口は今後どうなっていくのでしょうか。
国立社会保障・人口問題研究所の分析によると、長野県安曇野市の人口は2015年から2040年までに17.4%減少するそうです。
中でも労働生産人口と呼ばれる15歳から65歳の人口は24.9%減少します。
一方で65歳以上の高齢者は2040年にかけて3.9%増え、安曇野の人口の約37%を構成すると見込まれています。
この比率は日本の平均値とほぼ同水準で、典型的な高齢化社会を迎えていくことになります。
高値で取引される大都市圏の不動産ニュースに目がいきがちですが、日本全体を見ると東京圏以外のほぼ全ての地域で人口が減少しており、今後も人口減少が進むことが見込まれています。
安曇野市も例外ではありません。
また、高齢化が進むと、地域内の経済活動も低調になるでしょう。
空き家で放置しておくのであれば、早々に売却を検討するか、昨今規制が緩和された民泊などを通じて、不動産の有効活用を検討してみてはいかがでしょうか。